令和5年3月9日(木)に、「静岡・海洋産業シンポジウム2023」が開催され、来場者36名、Web参加81名、計117名の方にご参加いただき、盛況のうちに終了いたしました。
今回のテーマは「海洋産業から見るブルーエコノミー」です。 最近耳にする「ブルーエコノミー」という言葉ですが、何か漠然としており、具体的には何をすればよいのか、と疑問を持つ方が多いと思います。
そこで、今回は、まず、石川様にはブルーエコノミーの概念をわかりやすく説明頂き、桑江様からは、「Jブルークレジット」というカーボンの排出と吸収が金銭でやりとりできる仕組みを、社家間様からは、藻場造成を手軽に行える「シーラント」についての説明をいただきました。さらに、佐藤様からは、静岡の清水周辺を水中ロボットの実証フィールドとして手軽に利用できるような仕組みを昨年11月から提供しており、その活用についてのお話を頂きました。
また、学生海洋ビジネスアイデアコンテスト(神戸市、横浜市、静岡市主催)最優秀賞のプレゼンも併せて行われました。
■基調講演
東海大学海洋学部 教授 石川智士氏から、「ブルーエコノミーの概念と今後の可能性」と題し、ブルーエコノミーがなぜ注目されているのか、歴史的背景を踏まえ説明されたのち、ブルーエコノミーの重要性についてご講演をいただきました。
■事例発表
①ジャパンブルーエコノミー技術研究組合 理事長 桑江朝比呂氏
「Jブルークレジットの取組み状況」
②㈱東海アクアノーツ 代表取締役 社家間太郎氏
「人工海藻シーラントを用いた人工藻場・魚場造成のこころみ」
③静岡商工会議所 新産業開発振興機構 技術アドバイザー 佐藤次郎氏
「清水周辺海域における海洋実証フィールドの取組み」
■特別発表
神戸市・静岡市・横浜市主催 学生海洋ビジネスアイデアコンテスト最優秀賞受賞者
「生分解性プラスチックと遺伝子組換え大腸菌を用いたマイクロプラスチックの回収」
■パネルディスカッション
パネルディスカッションでは、石川様がファシリテーター役として、パネリストは、講演者である、桑江様、社家間様、佐藤様に参加いただき、海洋産業としてのブルーエコノミーをこの静岡地区でどう進めていくか、ディスカッションがなされました。 その際、会場の皆様からの質問もあり、活発な議論となりました。参加した皆様におかれましては、海洋産業におけるブルーエコノミーの必要性や今度の取組みについて、参考になった面が多かったのでは、と思っています。
■展示・交流会
その後の展示・交流会では講演者およびパネリストの方々にご参加いただき、参加者と情報交換・意見交換が行われました。
ご参加いただいた皆様、開催にご協力いただきました関係者の皆様につきましてはありがとうございました。
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