【目的・概要】
静岡特産のマグロやカツオに多く含まれる機能性成分アンセリンは、抗疲労活性を有し、さらには尿酸値低減効果や血糖降下作用等、健康長寿に寄与する興味深い生物活性を有する。
本研究では、独自の合成法を基盤とした手段を用いて、アンセリンの筋肉組織や肝臓などへの作用機構を明らかにする。得られた科学的情報をアンセリン含有サプリメント等に適用し、新たな「付加価値」を創出する。
【プロジェクト開始年度】
平成29年度
【実施者】
■東海大学 海洋学部 特任講師 浅川倫宏(プロジェクトリーダー)
■静岡県立大学 薬学部 教授 菅敏幸、森本達也、伊藤邦彦
■焼津水産化学工業株式会社 山村昭博、上野友哉
【研究内容】
①各種標識化アンセリン誘導体の合成
②アンセリン誘導体に結合するタンパク質の特定
③アンセリンの体内分布の可視化
【平成29年度までの成果概要と今後の展望】
カツオ・マグロに含まれる機能性成分であるアンセリンが人間の運動能力向上に効果あるのかを確認し、カツオ・マグロから生産されるアンセリンの販売促進を目指します。
アンセリンには尿酸値降下作用や抗疲労作用が既に認められており、運動能力向上に影響が確認されるとスポーツドリンクなどへの展開など、東京オリンピックへ向けての消費拡大が期待されます。