【目的・概要】
海の環境や生物の観測は水産業には欠かせないが高コストである。移動を繰り返すイルカ・クジラや漁船自身に情報を取得してもらえれば大助かり!世界トップクラスの記録計は日本にあるが、それをイルカクジラに装着する高品質の吸盤や筐体が必要。遊泳中は外れにくく脱着が容易なシステム作りを目指す。
【プロジェクト開始年度】
平成29年度
【実施者】
■三重大学 生物資源学研究科 准教授 森阪匡通(プロジェクトリーダー)
■株式会社エクタス 取締役社長 稲田秀明
■東海大学 工学部 教授 稲田喜信
■東海大学 海洋学部 特任助教 吉田弥生
【研究内容】
①イルカ・クジラに装着する吸盤試作
②記録計を内蔵する筐体の試作と流体実験の実施
③体表面に対して最適な吸盤・浮力体システムの提案
④イルカ目線の動画撮影システム
【平成29年度までの成果概要と今後の展望】
イルカ・クジラなどの海洋生物に観測機器を装着する吸盤と容器の開発に成功しました。今後は観測機器の耐圧性を増すことにより野外での実用化を目指します。
開発した吸盤は海生哺乳類への装着に適した世界的に貴重な製品であり既に販売を開始しています。
今後は船舶に簡単に観測機器等を取り付ける器具などの他用途への応用展開による販路と生産の拡大が期待されます。