【目的・概要】
「しずまえ(静岡市の前浜)」で行われている「しらす漁業」と「桜えび漁業」は、この地域の最も重要な漁業である。
このプロジェクトでは、漁船の魚群探知機(魚探)とGPS機器によって得られる魚群密度と位置データをリアルタイムに収集するシステムを構築し魚群マップを作成する。この情報を基に、しらす漁業では操業の効率化を、桜えび漁業では資源量の変化に対応した操業を行い安定した供給ができるように支援する。
【プロジェクト開始年度】
平成29年度
【実施者】
■静岡県水産技術研究所 上席研究員 小林憲一(プロジェクトリーダー)
■北海道大学 北方生物圏フィ-ルド科学センタ- 教授 宮下和士
■東京海洋大学 海洋資源エネルギー学部門 准教授 甘糟和男
【研究内容】
①魚群位置による操業形態の選択基準の提示、その操業形態を選択した効果の検証
②漁場情報速報システムの構築
③漁場情報収集システムの試験運用、漁業者が必要とする情報と提供方法の決定
④経済情報と漁業情報の関係分析
【平成29年度までの成果概要と今後の展望】
サクラエビ漁業の適切な操業と資源管理のために、漁船から魚探データ、位置、水温情報をリアルタイムで収集するシステムの構築を目指します。
本システムの導入により迅速な資源量把握が可能となります。
サクラエビ操業は総プール制で実施されていることから、関係者に資源量の情報を提供することで、持続的に資源を利用するための漁業管理と低迷している資源の回復に貢献することが期待されます。