静岡市海洋産業クラスター協議会解散の報告と御礼
拝啓 秋冷の候、皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、2016年の設立以来、地元の産学官及び国の研究機関のご参画を得て、海洋産業・水産業分野における新たなビジネスの創造に取り組んでまいりました「静岡市海洋産業クラスター協議会」でございますが、本市における海洋産業を取り巻く社会情勢、地域の取り組み体制の変化、市の新たな施策などの情勢変化を踏まえ、協議会で行う取り組みは、今後、地域の関連団体等と新たな連携体制を組んで行うことが効果的、効率的であるとの判断にいたり、2024年度の活動を以て本協議会を解散する運びとなりました。そして、解散の議決、清算手続き等を進め、2025年9月8日に解散をいたしましたことを報告させていただきます。
本協議会においては、地元企業による新技術・新製品開発の支援にとどまらず、企業や大学・研究機関の集積、次世代を見据えた海洋産業人材の育成、広域ネットワークの形成など、様々な活動を実施し、9年間で、のべ42件の産学共同研究、同6件の事業化が生まれました。これらは、ひとえに、皆様方のご理解とご協力の賜物と心より感謝申し上げます。
また、本協議会は解散いたしますが、わが国の海洋研究、産業の発展において、静岡市、清水港、駿河湾というエリアの重要性はさらに高まっていると認識しています。このため、海洋研究、教育、産業の振興に向けた取り組みは、静岡市海洋産業クラスター協議会で培われたレガシーを引き継ぎながら、新たに始動した「駿河湾・海洋DX先端拠点化計画」や、MaOI機構等の海洋関連団体、関係者との連携強化などにより、さらに活発に進めていく予定でおりますので、本協議会へご参画いただいた関係者の皆様、静岡市へ、引き続き、変わらぬご支援、ご関心をお寄せいただけますと幸いです。
末筆ながら、皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げ、略儀ながら書中をもちましてご挨拶とさせていただきます。
敬具
2025年10月7日
静岡市海洋産業クラスター協議会
会長代理 静岡市経済局長 稲葉 光